【アルミ お弁当】レトロであり
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「見てごらんよ。懐かしいだろう」
と父がアルミのお弁当箱を出してきた。
そのお弁当箱は、私が幼稚園と小学生時代に使っていたお弁当箱だったのです。ほんとに懐かしい。今ではこのようなアルミのお弁当箱は、なかなか子ども用だと見られないというのに。
「いやー、物置を掃除していたらこのアルミのお弁当箱が出てきたんだよ」
父は家を建て替えすることになったので、物置の荷物を整理していたらしい。アルミのお弁当箱には私の名前がひらがなで書かれていて、昔のキャラクター?と思われる絵が描かれていました。当然幼稚園で使っていたアルミのお弁当箱には、私にはほとんど記憶がないのですが・・・。
「お母さんがこのアルミのを買ってきてくれたんだよ」
今はここにいない母のことを、このお弁当箱を通じて父は思い出してしまった様子でした。私もこのアルミのお弁当箱の中身を、母がせっせと作ってくれたんだとイメージすると、急に涙が出そうになりました。
「どうする?このアルミのだったら使い道がないだろう。取っておくか?」
父はアルミのお弁当箱の対処法を私に任せることにしたようです。でも母の思い出が詰まったものを捨てることなんてできませんよね。結局自宅で私が保管することになりました。
「昔は俺の弁当箱もアルミだったんだよ。毎日お母さんが俺の弁当を作ってくれたなぁ」
父はちょっぴりうつむきながら、母のことを思い出しているようだ。そんな父を見ていて、ちょっと母をうらやましく思いました。
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